私の身体と心
そんな事、全然知らなかった。

確かに最近仲が良いなとは思っていたけれど。

「でもこれで俺達も侑希を心配する事はなくなりそうだな。」

「村木の気持ちは嬉しかったよ。でも、私…。」

「分かってるって。でも聡美も俺もずっと同志だ。今度は3人で飲みに行こう。もう信用してくれているだろう?」

「村木、あんたってホントは良い男なんだね。」

「そう、振っちゃうなんて勿体ないだろう。」

ニヤッと笑う村木にホッとする。

「私は自分がこんなに分かってないなんて、思ってもみなかったよ。」

ふっ~と私は息を吐く。

「そういえばさ、お前の好きな奴って、色黒でがたいの良い奴?」

急に変わった会話に私は不思議そうな顔をした。

「どうして村木が知ってるの?」

「お前と居酒屋に行っただろう?あの時に妙に視線を感じてな。帰りがけにそいつの姿だけ確認したんだ。全然面識がないのに睨まれてるみたいで、不思議だったんだ。まさかあいつが侑希の相手とはな。」
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