傘をどうぞ。
彼女の手元に視線を落とす

握られているのは、百合の花弁のように真っ白な傘

温かみのある深めの茶色の持ち手に、

骨の先端と傘の先には金色のパールのような丸い飾りがついている

品のあるデザインだが、どちらかというと彼女に良く似合う傘だと思った

「この傘はお客様に1番似合うと思うのですが、どうでしょうか?」

そう言われてしまうと、悪い気はしない
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