傘をどうぞ。

その場で千円札を渡し、彼女のポケットからおつりを貰う。

少しだけ、彼女の手が僕の手に触れた。

「お買い上げありがとうございます。またのお越しをお待ちしております。」

彼女の優しい声が耳に響く。

「はい、ではまた。」

それだけ言って、僕は店を出た。


< 20 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop