傘をどうぞ。
「はあ……。」

玄関から、家の中をみて自分が逃げきれたことに安堵のため息をつく。

血の雨も、気味の悪い感覚も音もない。

一人暮らし用1Kのそこそこ広いアパート。

僕の家だ。

「助かった……」

そこで、僕は意識を手放した。
< 34 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop