卯月の恋
先輩の忠告
まだ入社して一ヶ月足らずの私は職場ではほとんど役に立たない。
今のところ、主な仕事は郵便物の仕分けやコピー用紙など消耗品の補充など。
私を教育してくれてるのは三年先輩の秦野さんだ。
スラリとした美人で仕事もテキパキこなす秦野さんは私の憧れ。
「宮内、お昼どうする?」
お昼休み、秦野さんがまとめていた髪をほどきながら近づいてきた。
ふわっといい香りがして、女子力高いなぁ、と思う。
私なんて、下手したらキリコの匂いがしていそうだ。
「今日は銀行に行かなきゃ駄目なんです。だから、帰りにコンビニ寄ってなんか買ってきます」
「銀行?お給料入ったからって、パーっと使っちゃ駄目なのよ?」
はい、といい返事をして、お財布だけ持って立ち上がる。
秦野さんはたまにランチに誘ってくれる。
おしゃれな見かけによらず、秦野さんは丼ものとかラーメンが好きで、よく二人で食べに行く。
「コンビニで豆大福、買ってきて」
部署を出るとき、秦野さんはヒラヒラと手を振ってそう叫んだ。
今のところ、主な仕事は郵便物の仕分けやコピー用紙など消耗品の補充など。
私を教育してくれてるのは三年先輩の秦野さんだ。
スラリとした美人で仕事もテキパキこなす秦野さんは私の憧れ。
「宮内、お昼どうする?」
お昼休み、秦野さんがまとめていた髪をほどきながら近づいてきた。
ふわっといい香りがして、女子力高いなぁ、と思う。
私なんて、下手したらキリコの匂いがしていそうだ。
「今日は銀行に行かなきゃ駄目なんです。だから、帰りにコンビニ寄ってなんか買ってきます」
「銀行?お給料入ったからって、パーっと使っちゃ駄目なのよ?」
はい、といい返事をして、お財布だけ持って立ち上がる。
秦野さんはたまにランチに誘ってくれる。
おしゃれな見かけによらず、秦野さんは丼ものとかラーメンが好きで、よく二人で食べに行く。
「コンビニで豆大福、買ってきて」
部署を出るとき、秦野さんはヒラヒラと手を振ってそう叫んだ。