卯月の恋
玲音がからかうようにそう言って…。

あ、玲音が笑った。

それだけで、こんなにも私は嬉しくて、もしかして玲音は私といて、少しでも楽しいのかなぁ、なんて思ったら、幸せすぎて泣きそうになった。

笑ってほしい。
もっと、玲音を笑わせたい。


変態っぽくてもいいや。
玲音が笑ってくれるなら。


にゃは、と笑ったら、玲音が今度はあきれたような顔をした。

「アンタ、いっつも楽しそうだよな」


「楽しいです」



玲音がいるから。

週に一度でも。

玲音に会えるから。





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