卯月の恋
「すみれちゃん」
エレベーターに乗ろうとしたら川崎さんに声を掛けられた。
「秦野さんは?」
「ちょっと遅れるみたいです」
「じゃ、一緒に行こっか」
にっこり笑う川崎さんの笑顔を見て、少しホッとする。
「良かった。川崎さんがいて」
ベイサイドホテルなんて、今まで行ったことないし。
初めての場所に一人で行くのは心細い。
子どもみたいだけど。
「…そんな嬉しそうな顔されたら、まじになるよ、俺」
「え?」
思わず川崎さんを見上げたら、川崎さんはぷいと横を向いて、なんでもない、と呟いた。
エレベーターに乗ろうとしたら川崎さんに声を掛けられた。
「秦野さんは?」
「ちょっと遅れるみたいです」
「じゃ、一緒に行こっか」
にっこり笑う川崎さんの笑顔を見て、少しホッとする。
「良かった。川崎さんがいて」
ベイサイドホテルなんて、今まで行ったことないし。
初めての場所に一人で行くのは心細い。
子どもみたいだけど。
「…そんな嬉しそうな顔されたら、まじになるよ、俺」
「え?」
思わず川崎さんを見上げたら、川崎さんはぷいと横を向いて、なんでもない、と呟いた。