私は今日も1人で泣いている


私はこれでも、今までは高嶺の花と、呼ばれてきた。


腰まである亜麻色の髪。
ぱっちり二重まぶたの大きな目。
長い睫毛に目の下のほくろ。
透き通った白い肌。
高い鼻に、ふっくらした唇。
細長い手足に大きな胸。

そう、紫苑はみんなの憧れの存在だった。
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