君と二人で奏でる音
学校が終わり放課後、
私はいつものように、家に帰ってからすぐに友達と遊びにいった。
約束の場所につくと、
みんなはもう来ていて。
「遅れてごめんねー!!」
そう言いながらみんなのもとへと駆けていった。
すると、みんなはなにやらニコニコしながらこちらに近づいてくる。
不思議なその雰囲気に、
私は少しだけ動揺したが、
別にそうすることもなさそうだ。
「ねぇ!!」
一人の女子に声をかけられる。
どうしたの、と反応すると、
「七海って、透くんのことどう思ってる?」
不安気にそう聞かれ、
どう…といっても、幼馴染みとしか思ってないけどな…
と考えてしまう。
「ただの、幼馴染みとしか見てないよ?」
苦笑いをしながらそう言うと、
声をかけてきた女子は、
ほっとしたようにする。