君と二人で奏でる音
なぜだかは分からない。
でも、それでも、
胸を締め付けられるような今の思いは無くなってはくれなかった。
___________
ある日のこと。
唐突に紗理奈ちゃんから声をかけられ、
廊下で話をしている。
でも、この言葉ははっきりとしたもので。
「私、透くんに告白しようと思ってる」
この時は動揺を隠せなかった。
だって、ちょっと前まで普通の会話をしていたから。
私はその時、
動揺や驚きの感情とともに、
ふとまた苦しさが込み上げてくるのを感じた。
でも…
「なんで、私にその事を…?」
疑問に感じ聞いてみる。
しかし、返ってきたのは予想外の言葉だった。