君と二人で奏でる音



なぜだかは分からない。


でも、それでも、
胸を締め付けられるような今の思いは無くなってはくれなかった。








___________



ある日のこと。



唐突に紗理奈ちゃんから声をかけられ、
廊下で話をしている。




でも、この言葉ははっきりとしたもので。





「私、透くんに告白しようと思ってる」





この時は動揺を隠せなかった。


だって、ちょっと前まで普通の会話をしていたから。





私はその時、

動揺や驚きの感情とともに、

ふとまた苦しさが込み上げてくるのを感じた。






でも…



「なんで、私にその事を…?」




疑問に感じ聞いてみる。





しかし、返ってきたのは予想外の言葉だった。






< 16 / 32 >

この作品をシェア

pagetop