「人」拾いました。拾われました。
佳祐に告白されてから何事もなく何日かたった
「蛍〜、今日家に来て欲しいから教室で待っといて欲しいんだけど。」
「いいよーd('∀'*)」
退礼後に少し教室に残ることになった
胡蝶まだかなぁ〜
胡蝶は委員会のプリントを先生に出しに職員室に行っている
ガラガラ〜
あっ、胡蝶が帰ってきた
ドアを見るとそこには
佳祐がいる
体が固まって動けない
嵌められた……
胡蝶に…
佳祐が教室に入ってきてどんどん私がいる所に歩いてくる
「ちゃんと蛍と話したかった。」
「…………」
「蛍、俺のとこに戻ってこい。
親父の戯言なんか聞くな。婚約者がいるとかいないとか関係ない。俺に相応しいとか相応しくないとか考えるな。俺はお前が隣にいるだけでいいんだ。お前がいない生活は限界だ、飯も食う気がしいない。」
「本当にいいの?私が傍にいて。」
「あぁ、戻ってきてくれ。俺のためにも」
涙で視界が潤む
「私、佳祐のことが好き……」
自分の気持ちを言葉にするとすごくすっきりする
今まで濁っていた世界が明るくなる
「ありがとう蛍。」
佳祐の匂いに包まれ
佳祐の体温が伝わる
私をあの日助けてくれた大切な人
「ヒクッ……」
「どっ、どうして泣いてるんだ?」
焦ったような声
「気持ちが通じあえて嬉しぃ……」
「……そうか、俺もだ。行動は起こして見るもんだな。」
????
「ん……はっ……」
息が……
ていうか、
まさかのキス!?
「これ♡」
「えっ……。」
「その真っ赤な顔だよwww
それで蛍は俺のこと好きなんだなーて」
「ううっ……」
恥ずかしい……
「このまま抱きしめたい。いい?」
「私だってこのままがいい。」
ぷるぷる〜ぷるぷる〜
「なんだよ、こんな時に」
「電話?」
「チッ、なんだよ?
はぁ、お前らまだ居るのかよ。
あー、わかったよ。」
「あいつらがこっちに来る。」
「胡蝶と藤壺くん?」
「そうだよ。あいつらだ」
ガラガラ〜
「「ヤッホー」」
胡蝶&藤壺くん
「仲直りはできましたかぁ〜?」
「もともと佳祐とは喧嘩なんかしてないよ。」
「それで?佳祐どうなったんや?」
「どうって?」
「ちゃんと話せや!」
「そうよそうよ!」
「蛍と付き合うことになった」
佳祐が私の手を握る
「「おっーーー!!」」
「で、お前らに帰れって言ったよな。」
「なんの話やかわからんなー。」
「そうだ!胡蝶、私を騙したでしょ!」
「そのおかけで今佳祐と手を繋げてるだよ。
感謝して欲しいぐらいよねー。」
「ねーー。」
胡蝶と藤壺くんは2人で顔を合わせて笑っている
この2人……
「もしかして付き合ってる?」
「「そうでーすwww」」
「えっ、うそだろ……。」
佳祐もきづいてなかったんだ……
「いつ佳祐と蛍ちゃんが気づくかかけてなのになー。遅すぎるわ!
な、胡蝶♪」
「遅すぎるよねぇ、稔。」