「人」拾いました。拾われました。


















胡蝶は放課後に蛍を教室にとどまるように

セッティングしてもらい教室へ向かう












俺の出来ることは気持ちを包み隠す蛍に伝えることだけだ





気持ちを引き締めて教室のドアを開ける











ガラガラ〜








蛍は胡蝶がきたと思いこちらに振り向く


だが、俺だと認識して表情が固まってしまう


蛍は胡蝶と俺の計画に気づいたようだ















息を吸い込み蛍に告げる





「蛍、俺のとこに戻ってこい。
親父の戯言なんか聞くな。婚約者がいるとかいないとか関係ない。俺に相応しいとか相応しくないとか考えるな。俺はお前が隣にいるだけでいいんだ。お前がいない生活は限界だ、飯も食う気がしいない。」






「本当にいいの?私が傍にいて。」





こいつは何言ってんだ


俺が傍にいて欲しいだけなのに









蛍から俺のことが好きと言われた嬉しさから

蛍を抱きしめた










ヒクッ……






おいおい、なんで泣いてるんだ?

俺に抱きしめられて嫌だったとか?


いや、そんなはずないよな

俺のことが好きなんだろ……











たずねると




気持ちが通じ合える嬉しいだと!




可愛いこといってくれるな!








蛍とのキスは癖になりそうだ



そろそろ呼吸が辛そうだな






「ん……はっ……」




また、真っ赤になってるな( 笑 )























ぷるぷる〜♪





ディスプレイには、稔の名前が表示されている









チッ、あいつら俺の邪魔をしやがって













テンションの高い2人が教室にやってきた









こいつらに付き合うことを報告させられた























胡蝶と稔が付き合ってるだと!?



お前ら俺に一言も話してねぇじゃねえか!





なに幸せそうにしてるんだよ!















「佳祐、蛍を泣かすような事があったら包丁もって向かいに行くわよ。」






胡蝶に殺されそうだな俺……



大切にするつもりだけどな









































蛍のことだから

親父の所に行きそうだから止めておかないとな。













俺と蛍が一緒にいる所を他の生徒に見られるとまずいから

先に車で家に帰ることにする




















< 144 / 189 >

この作品をシェア

pagetop