「人」拾いました。拾われました。
東屋
佳祐side
朝飯を食べて、株などをチェックしたりしながら、蛍とテレビを見て笑っているともう9時になっていた。
スーツに着替えて頭をセットして
椎本が待つ車に向かった。
「じゃあ、行ってくるな」
「いってらっしゃい」
今まで一人で住んでいた時にはなかった会話だな
蛍からはなれたくないなぁ
「おはよー」
「おはようございます。佳祐」
「蛍のことを探ってくれ。 柏木蛍、母子家庭、父親は生死不明」
「かしこまりました。」
実家から俺が住んでいるマンションは近い。
着いた。
相変わらずでかい門。
必要ねぇだろ
「ただいま」
「おかえりなさいませ、佳祐ぼっちゃま」
メイド達が挨拶してくる。
こんなのも全て無駄
「旦那様が書斎にと」
親父の書斎か…
「失礼します。」
親父が椅子にドーンと構えている。
「賢木家の船上パーティーに出席してくれないか?」
「またどうしてですか?」
親父が俺に頼み事なんて珍しい
「パーティーがかさなってしまったからないつもは若菜に任せてるだがな…」
若菜というのは俺の異母姉弟にあたる人物だ
親父や義母とは仲は良くないが、義姉とは仲がいい。
「パーティーには同伴を連れていけよ」
「わかりました。」
同伴と言われて真っ先に蛍の顔が浮かんだ
まさかこのパーティーでいやこの世界の人だとは思ってもいなかった。
パーティーまであと二週間