君色に染まれ
突然の出会い
良く晴れた日の日曜
やることの無い私(岬 麗佳 reika misaki 16歳)は、親に追い出されるように家からでて、街をブラブラしていた
突然家から追い出されたもんだから、ジャージ姿に髪はボサボサで、黒渕の眼鏡に、スニーカーの姿だった
全く色気の無い、私に後ろから誰かが話しかけて来る
最初は気のせいだと想い、スタスタ歩いていた
「なー、なーってば岬」
怒鳴るように言われたもんだから、少しビクってなって振り返る
振り返った勢いで、眼鏡が外れ落ちた
「岬、お前今ひま?」
そう話しかけられても、眼鏡が無い私には全く誰か分からない
私が眉間にしわを寄せ、睨み付けるように…
「ちょっと待って、眼鏡無いと誰だか分からない」
そう言った私の話しを、かきけすかのように
「ちょっと助けて」
そう言われ、眼鏡を拾う間すらなく、左手首を捕まれ、小走りに走らされる
「ちょっ、ちょっと待って、一体なんなの?」
息を切らしながら、見えない男に話しかける
「…」
無言の、回答から10分くらい走って、何処かにたどり着いたようだった