君がいないと駄目なんだ
「……え??」
突然のことに驚き、言葉がでない。
「あれ、もしかして予定ある??」
結介の問いに私は首と手をブンブン振って否定する。
「あはっ、お前に予定なんかないか! よし、帰るぞー。」
なんか酷いとこ言われた気がするけど、今はそんなことより顔の火照りをどうにかしなくては……。
「ほら、いつまで突っ立ってんだよ。置いてくぞ。」
「ま、待って! 今いく!」
私は慌ててカバンをもって、いつの間にか教室の入口まで移動した結介に追い付いた。
心臓はまだうるさい。