君がいないと駄目なんだ
校門を出て、私と結介は並んで歩く。
近くもなく、遠くもない、なんとも言えない距離が二人の間にはある。
しばらくの沈黙を破ったのは、私だった。
「あ……。」
最近できた隠れ家的なカフェが目に最近入り、つい声を出してしまった。
「どうした??」
「いや、そこのカフェ、こうちゃん誘って今度行こうかなって。」
「ふ~ん、そっか。……行く??」
「……え??」
驚きで本日2度目の声でない事件(?!)
「俺も腹減ったしなんか食べたいんだけど、だめ? それとも橋本と来たかった??」
「ううん、そんなことない! 行こっか!」
まさかの展開に驚きを隠せません。