同居人は変態アニメヲタクでした。
「そう…ですか……♪」



なんであんな嬉しそうなんだ?
フィギュアを見てみると俺も知ってるアニメの作品もいくつかあった。


「あ、これ先月始まった新しいやつでしょ?」



「そうです!黒龍さんご存知何ですかっ!?」

「えっ、あぁまぁ。アニメは好きなほうだから…たまに友達の家で漫画読んだり…。」


「何が好きですか!?漫画の中で!♪」


いきなり突っ込んでくるなー…
なに目輝かせてるんだよ…



「んー……最近見たのはLIGHTかな。」



「あぁぁぁ!!LIGHT!!あれ私大好きなんですよ!!黒龍さんと同じ漫画でテンションが上がります!!」



と、めちゃくちゃ興奮している天野川。




「黒龍さんはどのキャラがお好きで?」



「えっ……」



バンバンくるなぁ…



「っとー……やっぱ主人公のライトかな…。」



「なるほどー!ライトもかっこいいですけど、ヒロインにもぜひ目を通してみてください!あのk…」


こうしてみると…ほんとイメージ変わったなぁ…。
学校でこんな楽しそうな天野川見たことがない。
やっぱり人間って自分が好きなことになると夢中になるんだね。


「…さん…黒龍さん!」



「えっ!?…」


「大丈夫ですか?私何か変なことでも…」



「えっ?あー…ううん、なんでもない。」



なに考え事してるんだよ俺は…もっと警戒心持たなきゃ…



「そんな警戒しなくてもいいんじゃないんですか?フフっ」



「えっ…」



なんでわかったんだ…?
無意識にそんなオーラ的なのを出していたとか…?



「別に警戒心なんて持ち合わせてないよ。」



「そうですか?なら嬉しいんですが♪」




「……」
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