同居人は変態アニメヲタクでした。
天野川は、頷いた。



「やっぱその思い込み無駄だよ。」



「……。」




「だってさ、それって自分の可能性を自分で縮めているのと同じじゃん。嫌われるかもしれない。周りから人が居なくなるかもしれない。でもさ、それって全部ただの可能性でしかないじゃん。100%確実に嫌われる?100%確実に居なくなる?そんなのわかるわけないよね?嫌われたら嫌われたでしょうがない。けどさ、やって見なきゃわからないじゃん。挑戦しなきゃ何も始まらない。アンタに必要なのは一歩踏み出す勇気だよ。それさえ出せればアンタは胸を張って私はアニヲタですって言えるようになるよ。」



「……はい…。肝に銘じておきます…。」



「うん、ぜひそうして。」




また俺は何を言ってるんだ。
励ましてるみたいじゃないか。




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