空模様
17、明日の準備


さて、どうしたもんか。

『一緒に空を見ませんか!!』今朝、信じられないことが起こった。

僕がものすごく臭いセリフを呟いた瞬間、あのリコーダー男が現れた。

名前は、大地優(だいちゆう)だったな。

僕は今、ある決意をしている最中だ。

そう、あの河原であった時の僕と、大地優と一緒に空を見る僕は別人。

そういうことにしよう!と。。。

まぁ河原で会ったことを、彼が覚えて無いにしても、あの臭いセリフを聞かれたんだ。

僕は、そういう人間ってことにしとこう。

そして、そのためには!

、、、、、、やはり<変装>だろう。

うん、僕は間違ってない。、、、、はず。

そうと決まれば、行動に移ろう。なにせタイムリミットは明日。

残された時間はわずかだからな。うん。
 













タンスの奥底の眠っていた<あるもの>を取り出す。

そう!僕が中二病を患った時に買った<カツラ>だ。

今日はできる限り、目を合わさないようにしたから、少しくらい髪型が変わっても気づかないだろう。という僕の安易な考えだ。

このカツラを、目深めにかぶってっと。

お!これはなかなかいいんじゃないか!?

よし!準備はOK!

僕は、大きめのドキドキと、小さめのワクワクを抱えて眠りについた。

< 17 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop