空模様
8、予想外


僕の頭は混乱していた。

おちつけ、おちつけ。

えーと、そう!リコーダ!リコーダは誰が吹いてた?

音色は確かこっちから聞こえてきて…

『…ん?』

僕はてっきり、リコーダー=小学生だと思っていたのだが…

周りに小学生はいない…と。

そして代わりに僕の前には、無駄に背が高い絶対に小学生じゃない男。

手にはリコーダー…と。

『君!大丈夫?顔が真っ青!!!』

「………えっ…」

あっ…ほんとだ。

なんか、クラクラす………る。
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