王子様の本性暴きます
保健室にて
[叶愛side]
目を開くと、真っ白い天井がみえ
起き上がろうとすると、頭に激痛が走った
「痛っ…」
「の、叶愛ちゃん?」
声をした方を見ると、
両目にいっぱいの涙を溜めている仁維奈の顔が映った
「叶愛ちゃん!!!」
仁維奈はそう叫びながら、私を抱きしめた
一体自分に何があったのかわからず、戸惑っていると
「調子はどう?叶愛さん」
「先生…私一体?」
「体育祭の練習で、バスケのボールが頭に当たったのよ」
「は、はぁ…」
「その後、あなたがここに運びこまれって訳」
だから頭が痛いのか…
保健室にいる理由がわかった
でも私には一つだけ疑問があった