いと。

ーカランカランー

「おはようございます。」

アンティーク風のベルが鳴るドアを開け先に早番で来ている店長に軽く挨拶をしてバックヤードに入り、身だしなみをチェックする。

「あ…っと、髪忘れてた。」

栗色に染めた胸までのストレートヘアをシュシュでまとめて、スタッフみんなお揃いのエプロンを締め化粧をチェックして完成。

「よし!今日もがんばろ。」

仕切りのカーテンを一歩出ればそこは私の職場、雑貨屋LINKだ。

ティーセットやキッチンツールからソファー、収納家具、アロマグッズや部屋着に至るまで揃っているこのお店は短大を卒業してから勤めて5年。


私の大切な、大好きな場所だ。


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