いと。

次の角を曲がればポイントインが見える。

愛しいひとのところに行くのがこんなに嫌な気持ちになることがあるなんて。


会いたいのに会いたくない。


そんな気持ちを抱えた私はただただ、重い脚をあげてお店に向かった。

でも…、

次の瞬間曲がり角の向こうで見たものは…


ちょうど店に入る薫と……


見覚えのある女性の姿だった。


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