いと。

「お前…また来たのか。」

待ち伏せをするように店のドアにもたれた結衣に声をかける。

「…当然でしょ。いい返事をもらうまで毎日来るわ。」

「……………入れよ。」

鍵を開け、先に入ってライトをつける。

「………ん?なんだよ、入らないのか。」

扉に手をかけながらどこかを見ていた結衣に声をかけると

「ううん。入るよ。」

満面の笑みの彼女は楽しそうに店に入った。


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