いと。

『対等に扱うな。主導権を握って屈服させるくらいに威圧しろ。

女など………言うことを聞かせてしまえば大人しくなる』

先日言われた言葉が耳に着く。

「…最低だな。」

呆れ果ててしまった。こんなクズみたいなのが父親だなんて。


でも……………そんなことじゃ、ない。

もう一つの答えが、頭に浮かぶ。


「………え?でも、それじゃあ…」


つまりそれは………


オレと、


………愛は、


「……………うそ、だろ?」


突きつけられたのは、信じがたい事実。


それはまるで鋭い剣のように…胸を突き刺した。


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