いと。
いたたまれなくなり、その場を飛び出すように去った。
地下の車に乗り込み、エンジンをかける。
「……………。」
愛はきっと、今頃ひとりで泣いている。
全てを失って絶望している。
もしかしたら、どこかで倒れてるかもしれない。
「とにかく、探しに…っ!」
『解放してやれよ!
あんたがあいつを選んだら、また苦しむことになるだろうが!』
「……………くそ。」
いつかあいつに言った言葉がそのまま帰ってくる。
それでもオレは………