いと。

「雪………か。」

降り立った街はとても静かで、田舎特有のゆっくりした時間が流れていた。

底冷えする空気と次から次とアスファルトに落ちては消える大きな牡丹雪。

ここに愛しいひとは、いるのだろうか。


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