いと。

『オレと結婚しろ』


『ずっと守る。ずっと愛していく。一緒に幸せになる。オレにはそれができる』


『………結婚しよ』


曜から貰った言葉たちは今でも私の心をこれでもかという程震わせる。


いつか気づいた穏やかで柔らかな笑顔は思い出すたび泣きたくなる。


たくさん触れた温もりや匂いが記憶の中で薄れてしまいそうなのが寂しくて堪らない。


本当に…本当に、この人が私の………


たったひとり『愛しいひと』なんだと、信じて生きようと思ったのに。


『ねぇ、曜。私を見て?私が進もうとしている道を……あなたは許してくれる?』


夢の中の私はいつもそうやって曜に問いかける。

私を見た曜は…………


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