いと。
後から後から溢れてくる艶やかな滴は次々と愛の頬を流れ、ブランケットを剥がされたシャツの上にポタンポタンと落ちていった。
「愛……。好きだよ。俺の……愛。」
涙は流れるままに、目を閉じて俺のキスを受け入れる愛。
次第にその唇は少しずつ柔らかい扉を開き、俺の侵入を許した。
「…ん……、あ…っ、薫さん…薫……。」
キスが深くなるたび甘さを帯びる吐息の隙間に掠れた声で俺の名前を挟み込み、何かに耐えるように腕にしがみついてくる彼女を…
抱かない理由なんてなかった。
持っていた理性を追い払い、
彼女を覆う布切れを取り払い、
その白い素肌を晒したままベッドへ抱え去り、
優しく丁寧に、味わい尽くした。
そしてその行為の間中、俺は何度も何度も彼女の愛しい名前を呼び、その度に白い身体に紅い花びらを散らした。