いと。
2章 動き出す運命

今日もいつものようにローヒールでLINK 向かう。

7月の上旬らしく梅雨の明け切らないどんよりとした雲がでることが多いこの頃だというのに今日はお日様が登り、暑い一日になるであろうことを予想させた。

「おはようございます。」

先に出勤していたスタッフに声をかけ、仕事を始める。

夏物の商品がたくさん入荷した店内はブルーとグリーンを基調として涼しげに飾られている。私も担当部門の何箇所かをやらせてもらった。

「眞城さん、中々上出来。特にアロマの所は色合いもセレクトもよく仕上がってる。

この分だと私の担当もうひとつ、あなたに譲ろうかな。」

就職して5年目、こんな風に努力を認めてもらえるのはこの先もこの仕事を頑張っていこうと思える原動力だった。



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