ベターな気持ち。〜君との約束〜
だけど、なんだか憎めない。なんでだろう?
ちょっとムカついちゃったけど、ここは私が大人になって上げようと思い、また空を見た。
真っ青なブルーの空に、綿菓子みたいにフワフワ浮いている雲。
うわぁ…
心の底から、フワフワ浮いている気分になる。気持ちよい。
目を瞑って、想像してみる。空を散歩しているみたいに。タンタンと足を動かしてみる。
心地よい。
「お前大丈夫?」
今一番聞きたくないヤツの声が、隣から聞こえた。
「何が?」
わざと嫌な口調で言ってあけだ。
「目なんか瞑って、足フラフラしてるから。」
「はっ?フラフラなんかしてないから。」
「してるから。」
ふぅーむむっ…ん!
やっぱり大人なんかに、なってあげない!!
なんだこの美形転校生君!見た目に惑わされちゃダメだよ!女の子!
今すぐそうに叫びたい気分だった。