ベターな気持ち。〜君との約束〜
「潤だよ。」
さっきとは打って変わって、優しく言った。
…本当に調子狂っちゃうよ。多分私すっごい真っ赤になっちゃってるもん。恥ずかしい。
「あっあっそ。」
わぁー。動揺しちゃう。はっ恥ずかしい。
「聡美、顔真っ赤だぞ。」
顔真っ赤…やっぱり!!
ん?今なんつった、こいつ?
「いっ今なんつった?」
「はっ!?顔真っ赤って言ったけど。」
「ちっ違う…その前!」
「聡美って言ったけど?悪い?」
当たり前の様にサラッと言った、転校生君。
あわっ…あわ…
元彼以外の男の子に、呼び捨てされたのが、人生初で…本当に人生初で、、、
ビックリした。
私を今度呼び捨てする人は、あのベンチ君だって…信じてたのに。
願ってたのにぃ!
もう…なんてこった。
「どうした?」
無関心にも程がある。
「あんた、他の子にもそうやって呼び捨てなの?」
聞くはずじゃ無かった質問が口から出る。なんだこれ?こんなの…なんか、焼きもちみたいじゃん。
「いや…?この学校ではお前だけだけど?」
あっあっそうなんだ…。
それを聞いてホッとした自分がいる。
なに…この感じ…。