ベターな気持ち。〜君との約束〜

「あっあっあっそ。」

私は何回"あっ"を連発しちゃったんだろう。これじゃ余計に恥ずかしいじゃない。




「変なヤツ。」

「なっなんでよ。」

「全てが変だから。」

フっフンっ。

「あんたに言われたくないよ。」

「あんたって誰?」

「あんたよ。あんたしか居ないでしょうが。」

「名前ちゃんとあるんですけど。」

くぅ〜!!悔しい。




「市ノ瀬潤!!」

悔しくて、ムカついたから、思わず大きな声で言ってしまう。

「はい。何ですか?」

クラス中の注目になっているのに…こいつは…こいつは、清ました顔で言いやがった。




「何でもない。」

恥ずかしくて、下を向いてる私に

「何でもないんだったら、言うなよ。」

はっ!?
あんたが名前言えって言ったから、言ったのに…

なにが"何でもないんだったら、言うなよ。"だ!!

皆の注目になったからって、かっこつけやがって!

ムカついくぅー!!



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