ベターな気持ち。〜君との約束〜
気持ちの変化
「聡美!お前さ、さっき半目だったぞ。」
「えっ!?」
「授業中寝てただろ?そん時半目。」
「本当に!?」
「本当に。」
「まぢ!?」
「まぢ。」
「本間!?」
「本間じゃない。」
はっ!?
「うそつくな!アホ潤!」
「お前の方がどうみてもアホだろ。」
転校生君が転校してきてから、早1ヶ月。
まだ席は隣同士で、毎回こんな関係を保ってる。
これが楽しかったりするんだけど、それを楽しいって思ってる自分に驚いたり。
そんなこんなで、私は"転校生君"から"潤"って下の名前で呼ぶようになった。
というか無理矢理言わされた。
本当にこれまた人生初の体験で…男の子を下の名前で呼び捨てにするのは、初めてで。
"呼んで?"から"呼べ"って潤に命令された時は、凄く困った。
だけど、こうして下の名前で呼べるようになったのも…潤のお陰。
そしてまだ私の前だけ、この性悪の俺様って感じで、他の人には相変わらず爽やか君を演じきってる。
それがまたムカつくけど、嬉しかったりするんだ。