ベターな気持ち。〜君との約束〜


翌日…


足が重いけど、約束通りS駅に行く。

「聡美!」

「おっおはよう!」

わぁ!
なんか挨拶変になっちゃった…




「なんだそれ?」

なんだそれって…

「挨拶でしょーが。」

「違う。」

そう言って、私の頭に手を伸ばしてきて、髪の毛に触れる。




ドンっ!!

「いてっ」

私は無意識に潤の肩を押した。だって、ビックリしちゃったんだもん…。




「なっ何すんのよ!!」

「はっ!?何お前勘違いしてんの?」

へっ!?

「髪の毛にご飯つぶ、ついてるんだけど。」

「えっ!?あぁ…あ、ごめん。」

はっ恥ずかしい。

私、何勘違いしてんだろう…




「ほら、」

そう言ってもう一度、潤の手が髪の毛に触れる。

「取れた。」

「あっーありがとう。」

「何顔真っ赤にしてんの?」

「何でも無いってば。」

「あっそ。」

「うっうん。」

「ほら、突っ立って無いで行くぞ。」

「…うん。」

私はこのとき、不覚にもドキッてしてしまったんだ。

だって、予想外だったんだもん。

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