ベターな気持ち。〜君との約束〜
――――…………
――………
「さと、好きだよ。」
そう言って、私の頬に手を当てる。
「私も好き…」
目を瞑って相手からのキスを待つ。
触れるか触れないかのキスをしてから、微笑み合って…
深いキスへと愛を深める。
いとおししそうに、私を見つめた彼は、私をギュッと抱きしめた…
――ピピ、ピピ――
リズム良く、私の耳の側で機会音がなる。
眠い目をこすりながら、ゆっくりと目覚まし時計を止める。
ゆめ…夢か…。
久しぶりにラブチックな夢を見たから、ちょっと勿体無い。
夢の続きをもう少しだけ、味わいたかった。
でも…誰だったんだろう?
夢に出てきた相手は、顔が良く見えなくて分からなかった。
誰だったんだろう。気になる。
もしかしたら…もしかしたら、その夢に出てきた人が、隼人君だったり?
でも、そうで合って欲しいよ。
朝から妄想をして、顔を赤く染めた私は
「聡美、熱あるんじゃない?」
とお母さんに言われてしまった。