ベターな気持ち。〜君との約束〜
――放課後――
「さと行こっ♪」
「うん。」
……?
「何であんたも居んの?」
「バイトするから。」
「どこで?」
「カフェで?」
「はぁっ?」
「は?」
会話になって無いし!
何で潤まで居んのよ?
「市ノ瀬君もバイトしたいんだって。」
そんな私たちの会話に、奈美がさらっと付け足した。
「早く行くよ!」
さっさと先に行く奈美を追いかけながら、私と潤は睨み合った。
「ここだよ♪」
「ここが奈美のバイト先?」
「うん♪」
可愛い…♪
奈美のバイト先はこないだ駅前に出来たばっかりのカフェだった。
時間の無い朝、急ぎ足で通りながら、このカフェ行ってみたいなって思っていたお店だった。