ベターな気持ち。〜君との約束〜
「オーナー!」
奈美が奥の方へ入って行った。
落ち着いている雰囲気のホールで、可愛い小物達が沢山飾ってある。
色んな外国から集めてきたのかな?
そんな小物達。
可愛い過ぎる…。
こんな落ち着いたお店なんだから…オーナーはおじさんかな?
「新しいバイトの子達?」
オーナーの妄想姿を描いて居たら、声がした。
ん…?
どこかで聞いたことのある声だ…
思わず顔を上げてみる。
あっ…
桜井美紀…
「あれ!?隼人の友達?」
ニコニコのスマイルで、私に笑顔を向ける。
「あっどーも。」
何食わぬ顔で挨拶をする潤。
私はやっとの覚えで
「こっ…んにちは」
何でか分からないけど、緊張して言葉が詰まってしまう。
「私もここでバイトしてるの♪宜しくね。」
笑顔で言う美紀ちゃんを見て…私はギュっと胸が締め付けられた。