ベターな気持ち。〜君との約束〜
「アルバイトの子達?」
奈美が隣に居るから、多分オーナーなんだろう。
「あっはい。」
「はい。」
妄想とは全く違くて、二十代後半くらい。
でも、どこかおじいさん染みた雰囲気があって…落ち着く。
「じゃぁ、今日から入って貰おうかな?」
「へっ?」
「はい。」
間抜けな声を出した私を裏腹に、潤はさっきから"はい"って落ち着きのある返事。
恥ずかしい…
「じゃぁ、後のことは奈美ちゃんと美紀ちゃんに、任せたよ。」
「「分かりました。」」
そう言ってオーナーはさっさと奥の方へ行ってしまった。
「じゃぁ、2人一組になって指導する?」
「あっそれ良いね♪」
美紀ちゃんの提案に、あっさり賛成した奈美。
ちょっと…やめてよ。
でもそんな事、口には出せない。