ベターな気持ち。〜君との約束〜

熱いものを、無理矢理少し自分の中に、押し込んだ。




「そっかぁ。そんな事あったんなら、早く言ってよね!」

「うっん。ごめーん。」

涙ぐんだ私に、奈美は元気付ける様に

パフェを頼んでくれた。




「美味しい〜!」

虚しさを紛らす様に、少ししょっぱいパフェを

いっぱい、いっぱい…

口に頬張った。




なんか、もう押し込めないよ。

わぁー。ふヌっ。




「さと〜。口の周りにクリーム付いてる!」

「えー?」

ペロッと口の回りをなめて、涙を拭き取った。




「でもさ、美紀ちゃん居るのにバイト出来るの?」

「だっ大丈夫だよ。なんか、逃げたら嫌だから…」

確かに嫌だ。正直すっごく。

出来ればカフェでのバイトなんか、辞めたいくらい。




でも…逃げたら、カフェのバイトを辞めたら…

なんか、負けてる…負ける気がするんだ。


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