白い少女



入学当初は皆
私に理由を聞いて来たけど
そっけない態度をとるようしたら、誰も言ってこなくなった


別に寂しいとかはなかった
どちらかと言うと私に関わってきてほしくなかったしね

2年になった今は
学校で必要最低限の会話以外しなくなった


授業中もずっと先生の会話を聞かず
窓際の席から見える空をずっと見ていたが

「ねぇ」

突然クラスメイトに話し掛けられた

いつの間にか
授業が終わっていたようだった


「……なに?」

問いかけながら
クラスメイトの顔をみると不良女子グループのリーダー格の

高瀬まりがいた

「お前、アルビノって奴だろ」

ニヤニヤしながら大きな声で聞いてきたから、他の話をしていた周りの生徒達も
私を見てきた

「………えっ」

口から間の抜けた声が漏れた

「ククッ
図星でなにも言えないかな?聞いたんだよ」

私の反応が面白いらしく“聞いた”
と言った

「だ…誰に?」

動揺していることを悟られないように
極力普通に話したが
最後の方の声が震えていた

「今つるんでるやつがお前の事を話してたんだよ
“確かあいつはアルビノ”だってな」

勝ち誇ったように言う女子は周りの

アルビノってなに?

と小さな声で話していた人達に


やめて!
なにも言わないで!やめてやめてやめて

私の願いなんて届くはずもなかった

「アルビノはなぁ
髪も肌も真っ白で赤目なんだよ
肌も太陽の光に当たったかだめなんだとさ!」

大きな声で言った

「でもよぉ
南の肌は、普通だぜ?目の色も」

ある男子生徒が疑問を口にした



やめて
聞かないで!なにも聞かないで


「馬鹿じゃないか…
肌の色は、メイクで隠せる
目もカラコンなら納得「ガタッ」」


言い終る前に私は席をたって
教室から走って出た


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