常務サマ。この恋、業務違反です
ゴージャスな男の素の表情は、限りなく普通。
そんな高遠さんを知るだけで、私もすごくウキウキして楽しかった。
少しでも高遠さんが私への警戒を解れて、そして今外出に同行させてもらえると思ったら、それは私にとっても嬉しいこと。
なのに、心には罪悪感が積もって行くだけ。
任務とか、下心とか、そんなこと考えて始めた行動じゃない。
それでも人事部長にまであんなことを言われたら。
溜め息混じりにコンロの火を止めた時、いやしい私のお腹が、ぐうっと音を立てた。
今日はお昼休憩とれなかったしな……と言い訳して、ふと高遠さんの姿を思い浮かべてしまう。
それでもあの人は夕食を取ることも忘れて、この時間になっても仕事をしてるんだろう。
一度考え出してしまうと、気になって仕方が無い。
出過ぎた真似は、もう止めた方がいい。
自分でそうわかっていても、どうしても気になって……。
これが最後。
自分にそう言い聞かせながら、私は今作りあげたばかりの料理をタッパーに詰めると、部屋着を着替えてマンションを飛び出した。
そんな高遠さんを知るだけで、私もすごくウキウキして楽しかった。
少しでも高遠さんが私への警戒を解れて、そして今外出に同行させてもらえると思ったら、それは私にとっても嬉しいこと。
なのに、心には罪悪感が積もって行くだけ。
任務とか、下心とか、そんなこと考えて始めた行動じゃない。
それでも人事部長にまであんなことを言われたら。
溜め息混じりにコンロの火を止めた時、いやしい私のお腹が、ぐうっと音を立てた。
今日はお昼休憩とれなかったしな……と言い訳して、ふと高遠さんの姿を思い浮かべてしまう。
それでもあの人は夕食を取ることも忘れて、この時間になっても仕事をしてるんだろう。
一度考え出してしまうと、気になって仕方が無い。
出過ぎた真似は、もう止めた方がいい。
自分でそうわかっていても、どうしても気になって……。
これが最後。
自分にそう言い聞かせながら、私は今作りあげたばかりの料理をタッパーに詰めると、部屋着を着替えてマンションを飛び出した。