今宵秘密が暴かれる。
「俺の名は……
煌______ ___
コウだ」
「ほぉ、そりゃ珍しい名だなァ……」
あ、でも名字………。
まぁツッコまれなかったからいいか。
「……ンじゃ次。何故お前は追われていた?
追っ手は長州の者だった。お前は何か長州の奴等と関わりでもあるのか?」
…………………。
コイツ…。
「…俺が追われていたのを知っていたのか」
「たりめェだ。俺らが夜中にあんなコソコソされて気づかねェわけがあるめェよ」
まじか。
いや、でも、
「あいつらが長州の奴等だってことは、
俺は今初めて知ったがな」
「というと…?」
「何故追われていたか、だと?
そんなもん、俺の方が聞きたい」
なんか気づいたらあいつらがいたんだ。
んで、俺は斬られそうになったから逃げていただけなんだ。
何故追われていたかなど………知るはずもない…………ではないか。