今宵秘密が暴かれる。
「……行く宛がねェのか。
なら、
壬生浪士組の隊士となるか?
俺が近藤さんに掛け合ってやってもいい」
俺は待ってましたとばかりに、
そんな土方の言葉に目を輝かせた。
「ほ、本当か!」
なぜなら……
俺の計画とは、働く場所を得るために土方を使わせてもらうこと。
つまり、
壬生浪士組に入ることだったからだ。
思い描いていた通りにいき、心の中でガッツポーズをしていると土方さんは厳しい声で俺に忠告してきた。