今宵秘密が暴かれる。
「但し、ここの一員となれば裏切りは疎か、局中法度を破った者は切腹だ。
どうする?テメェのことだ。テメェで決めろ」
…………なんだこの人。
めっちゃいい人じゃねーか!
いつしか聞いた話の中では、土方歳三は鬼の副長だとか残酷冷酷、というような言葉ばかりが並んでいた。
しかし、
(世の中実際に見なければ分からないコトも
沢山あるっつーことか…?)
「土方………。いいのか?俺なんかが新………壬生浪士組の隊士になっても…」
そうだ。俺は名しか言ってねぇ。
その名も偽名だ。
それに…隠していることも沢山ある。
俺の全ては偽りで固められてるようなもんだ。
その罪悪感に思わず俺は聞き返してしまった。
だが……。
「別に、好きにすればいい。あと、土方じゃない。土方“さん”と呼べ。上を敬え。
分かったか?」
……あんな“こと”が起きて
俺はこれからどーなることかと思ったが、
こりゃあ、俺の人生も
「……………おうっ!」
まだ終わっちゃいねぇのかもしんねぇな___