今宵秘密が暴かれる。
「お前ホント運がいいよな!俺ら壬生浪士組は今日結成されたんだぜ?後少し遅かったら、地味に目立つとこだったんだかんな?」


おお…。確かにそれは嫌かもな…。



つか、



「…壬生浪士組って今日結成されたのか」



それなら納得がいく。


結成されたばっかだから、張り切って見ず知らずのヤローに名乗っちゃうちょっと阿保な副長さんのことも。





「……ああ。だからあの件は忘れてくれ」



「…なんで俺の考えてることわかんだよ?」




何気に勢いで名乗ったこと、気にしていたみたいだ。





なんか…………………











「かわいいな、おい」ボソ
「おい、殺すぞ」ボソ





「なーに二人ともおいおいボソボソ言ってんですかー?」




思わずボソっと漏らした言葉に、物騒な言葉がボソっと返された。


そして、多分状況も内容も知っているであろうあの男が、子供がいい玩具を見つけたときのように意地悪く口角を上げている。





……こいつ、綺麗な顔してなかなか腹黒…もしくはSっ気があるっぽいな。





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