今宵秘密が暴かれる。
「早く支度してなー!朝食食ったらすぐ道場にこいよっ!俺、楽しみにしてっからな!」



そう言って可愛らしいキラキラスマイルを向けてくると、藤堂は部屋から出て行った。




「いやだから俺、剣道をちょっとかじったくらいだから、別に剣術得意じゃねーんだってば」




部屋から出て遠ざかっていく藤堂の背に、
今度こそ独り言を呟いた。




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