今宵秘密が暴かれる。
「よっ新人!
まぁ手加減してやるから安心しな☆」



そう言いながら
竹刀を一本渡してくる対戦相手。




おお…。
今日という短い時間にこれだけ俺をムカつかせるヤツが出てこようとは。



「ぁあ?手加減なんかいらねーよ。
あんま嘗めてっと痛い目みんぞ。」



そう嫌味に睨みを利かせて返すも、


「ふん、口先だけじゃあなんとでも言える」



と、完全に嘗められた態度を返される。





………俺の身長があと少し高ければ…。
くそったれ!絶対勝ったるわ!


と、心の中で一人燃えていると、土方さんの声がかかった。





「では、これより剣術試験を始める!」



その声に俺とムカつくコイツは
向かい合う形になる。




「二人とも、準備はいいか?
………では、始め!!」




俺の中ではそのプライドと意地を掛けた
絶対負けられない真剣勝負。







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