今宵秘密が暴かれる。
そして___
やはり俺の見立てに狂いはなかったらしい。




文字通り全力で戦った俺は、このタイミングで知りたくもない確信を得てしまった。








「コーウーくん
次の相手は僕に決まったからー」





そう。
俺が確信してしまったのは……









「……殺す気ですか?」





ニコニコといつになくステキな笑みを浮かべながら俺の前に立った、





「そんなことないよー?ちゃんと手加減もしてあげるからさぁー



ねぇ、殺ろうよー♪」





……小悪魔デビル、果てには大魔王様まで慄き跪くだろう、その方の“Sさに”だ。



そのあまりの恐ろしさに、額に浮かぶ冷や汗が身体中にツゥーと伝い渡っていく。




…つか、Let's tryの意味のやろうが

『殺』ろう


に変換されてんだけども………?
え?なに。俺、結局殺されるん…?




………いや、まじで怖すぎる。





「はーやーくー準備しなよ」




そう言って身体が疲れ果てて息切れが止まらない俺に強請る(ねだる)姿はまるで、母親に欲しい玩具を買うまで帰らないと喚く子供のようだ。



…実際には、子供なんてカワイイレベルじゃないわけだけど。





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