今宵秘密が暴かれる。

天然の刃-ヤイバ-*

その日の晩____



朝の沖田との出来事のことが頭の中をぐるぐると堂々めぐりし、眠れなかった俺は“今日は大丈夫だから”少し夜風に当たろうと縁側に座っていた。


…俺が秘密を隠し続ければ、きっと今後も今回のような事が幾度となく起こるだろう。


だからといって



(…“あのコト”を言うわけにもいかないよな…

でも、話さなければ沖田とはずっとこの様な状態が続いていく…)



「…はあ…俺はどうすることが正解なんだ?」


「何をそんな思い詰めているのだ?」



…………………。




「わあああああああ!!!」


……………………。

…ちょっとさ、
最近このパターン多すぎじゃねーか?


「なんでみんなして俺を驚かそうとするんだ…」

まったく。あまつきといい、藤堂といい。
そして、この人といい…。


「あ、いや。すまない。
驚かすつもりはなかったんだ」

「…はぁ、もういちいち驚く俺も悪いんだからいいわ…てかアンタ誰だ…」



なんか普通に俺話してたけどさ…。

まだ会ったこと、ないよな?




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